従来の組織に関する研究の結論:
組織化を進める上での最善の方法は、各組織で遂行されている基本的職務の不確実性
または多様性に応じて組織化を進めるべきである
→・では何故に職務の不確実性が組織化にそのような重要な影響を与えるのか
・またこの職務の不確実性をどのように組織設計決定に関連づけてゆくべきか
本書で用いられている基本的な概念の定義および仮説
○職務の不確実性:職務を完遂するために必要とされる情報量と、すでに組織によって
獲得されている情報量とのギャップ
○職務を完遂するために必要な情報量:
・各製品、サービス、顧客の種類の数によって決定される組織のアウトプットの多様性
・プロジェクト遂行に必要とされる専門技術、製造部門に必要とされる機械ラインの数などによって決定される組織のインプット資源、人材の種類と数
・機械利用率などの効率指数によって決定される目標や、業績達成の困難度
○仮説:
職務の不確実性が大きければ大きいほど、意思決定者とその決定を実行していく部門
との間で交換されるべき情報の量が増えてくる
組織設計上の諸方策(本書の理論的枠組み)
(本来ここに図)
→もし職務の不確実性が増してくると、例外事項の発生が多くなり、階層構造にしだい
に情報のオーバーロード状況が発生してくる。ここで企業としては、新しい組織設計上
の方策を導入せざるを得なくなる(情報処理量の削減方策)
・調整付加資源(スラック・リソース)の投入
・自己完結的職務の形成
・縦系列の情報処理システムの改善
・横断的協力関係の形成
a.管理者間の直接接触
b.連絡調整役の設置
c.タスク・フォースの形成
d.チームの活用
e.統合的役割の設置
f.統合管理者への移行
g.マトリックス組織の確立
※特に部門間およびマトリクス組織における権力構造のあり方について考察
(文責:澁谷覚, 1998年5月8日)