本論文は以下の仮説を提示した。
- 組織は情報処理モデルとして分析されうること。
- 組織の情報処理モードは外部環境に対する組織の信念と環境に対する組織の働きかけの程度という二軸をもって分類される。
- 上記の分類に従い、4つのモデルが設定される。(下記図表参照)
- 4つのモデルはさらに次の3点の特徴でも識別される。
1. 情報収集
情報源と情報入手方法
2. 情報処理プロセス
多義性の削減と情報統合のルール
3. 戦略設定と意思決定
複数の人間からなる協働の仕組みとして作り出される組織というものは、外部環境との間に境界を持っている。そして、組織は外部環境から情報を取り込み、内部で組織的に情報処理をおこない、行動というかたちで外部に情報を送り出していくのである。この考えは、SimonおよびGalbraithに連なるものであるが、本論文の特徴は、不確実性の削減という観点でとらえられてきた情報処理の本質に多義性の削減というもうひとつの新たな側面を追加したところにある。
図表1
組織的情報処理モードのモデル
分析 不可能
環境に対する前提
分析可能 |
方向性のない観察型 強要された情報処理、非定型、非公式データ 予感、うわさ、偶然の機会 |
生成型 実験、テスト、強制、環境への侵入 やりながら学ぶ |
| 調整された観察型 伝統的な境界内での情報処理 受動的な発見 定型的、公式データ |
発見型 公式調査 質問、調査、データ収集 能動的な発見 |
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受動的 能動的 環境に対する組織の働きかけの程度 |
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図表2
情報処理モードと組織的プロセスの関係
分析 不可能
環境に対する前提
分析可能 |
方向性のない観察型 環境走査の特徴
情報処理プロセス
戦略と意思決定
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生成型 環境走査の特徴
情報処理プロセス
戦略と意思決定
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| 調整された観察型 環境走査の特徴
情報処理プロセス
戦略と意思決定
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発見型 環境走査の特徴
情報処理プロセス
戦略と意思決定
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受動的 能動的 環境に対する組織の働きかけの程度 |
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(文責:森田正隆, 1998年5月6日)