本論文は組織の本質を情報処理ととらえて、不確実性と多義性の削減が情報処理の目的であることを提示した。不確実性とは、問題そのものは明確であるが、解答を導き出すための情報量が不足している状態をあらわす。一方、多義性とは、問題設定自体が不明確であり、異なる見解や解釈が統合されていない状態をあらわす。
不確実性を削減する活動においては、主として情報の量が求められ、それに対し、多義性を削減する活動においては主として情報の豊かさ(とメディアの豊かさ)が求められる。よって、組織構造と内部システムは求められる情報の量と情報の豊かさという二つの要因によって決定される。
図表1
情報要求における多義性と不確実性のフレームワーク
高
多義性
低 |
高多義性・低不確実性 時々おきる多義性、不透明な事象、管理者が問題を定義、共通の文法を開発、意見を集める |
高多義性・高不確実性 数多い多義性、不透明な事象、管理者が問題を定義そして回答を探索、客観的データを収集、意見交換 |
| 低多義性・低不確実性 明瞭、定義された状況、管理者にとって回答は不必要、定型化された客観的データの収集 |
低多義性・高不確実性 数多い定義された問題、管理者は多くの問題を提起、明白な回答を探索、新鮮な量的データの収集 |
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低 高 不確実性 |
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(文責:森田正隆, 1998年5月6日)