ネットワーク社会論:2006年度秋学期シラバス(案)Ver2006101218

担当:國領二郎・秋山美紀

 

暫定版:ゲストスピーカーのご都合などで、変わる可能性があります。常にチェックをお願いします。

 

 

企業、行政、立法などの分野において、それぞれの立場から制度づくりに具体的な提案を行いうる人材の養成を目標に提供する科目です。現在進行形の現実的な設問に対して、理論や過去の議論をきちんとふまえて、論理的かつ現実的に考えるために、今日的な問題に答えるにあたって示唆を与える文献を合わせて読み、かつ各自に意見をまとめてもらいます。授業計画の設問をご覧いただくと様子がわかると思います。

毎回の授業では、受講生の設問への回答をおうかがいして、議論をする形で進めたいと思っています。結果として毎回の準備が少し大変な授業になると思います。そのかわり、最終試験はありません。(より具体的には毎回400字程度の提出物を要求し、期限内にまじめに取り組んだとみなせるものが提出されると1点が加点され、さらに特に優秀な提出物を出した方と、授業内においてよい発言をした方に都度1点加点されます。学期末に11点以上獲得していることが、合格点を取るために必要です。)レポート提出はグローバルキャンパスシステムを使います。受講を希望される方は必ず http://gc.sfc.keio.ac.jp/ で登録をしてください。なお、この授業のページが http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14693 にあります。

学部生でも履修はできますが、この授業は大学院レベルであることを想定して提供します。提出物や発言なども学部レベルの経済学、社会学とネットワーク技術の基本的なことは理解しているという前提で、学年とは無関係に評価させていただきます。討論型で進める関係で、人数制限を行い(教室のサイズに合わせて)ご希望者が超える場合には上の学年の方を優先いたします。

成績評価については次のシステムで行います。毎回の提出物を誠意ある形で提出したことを基準とし、その上で(1)授業でよい発表を行った、(2)レベルの高い提出物を提出した、(3)その他、他の受講生の学習になる貢献を行った、のいずれかの場合にポイントを加点します。提出物が欠けた場合には減点します。「他の受講生の学習に貢献した」ことが評価の主要なポイントになることにご留意ください。この方式で採点した上で相対評価で成績をつけます。

 

 

日程

主題

 

1

9/25

オリエンテーション

設問「この科目を履修したいと思う動機について400字以内で述べてください。お名前、所属、学年、学籍番号を忘れずに記してください。」履修制限を行う場合には、期限内(92521:00)に提出して下さった中から選抜します。

2

10/2

ネットワーク社会を創る

設問「情報社会のプラットフォーム:デザインと検証

http://www.kicx.jp/infosocionomicsj/pdf/infosocio05_kokuryo.pdf

を読んだ上で、『持続可能な』プラットフォームをどのように構築できるか400字以内で論じてください」この回を含めて以降、課題提出は授業日前日の21:00ですので、ご注意ください。

3

10/16

ネットワークの価値

設問「創発する社会」前書きと第二章を読んで、どのようにすれば創発的な場が形成できるか、あなたの考えを400字以内で述べてください」

國領二郎編著「創発する社会−グーテンベルクからSNSを超えて:慶應SFCDNP

プロジェクトからのメッセージ−」、日経BP、2006.

受講生のみゲラのダウンロード可能です

http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14693 

4

10/23

安全は誰が守るか?

設問:「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する研究会 最終報告書案

http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060630_11.html#bs1

を読んでください。その上で『安全はユーザ自ら守るもの』という考え方と『安全はあくまでも国が守るべきもの』という両様の考え方がありますが、あなたの報告書に対する考えを400字以内で論じてください」 

 

10/30

休講

ご注意:休講とし、122日に補講予定です

5

11/6

中間まとめ

設問「ネットワークと総合政策学

http://www.jkokuryo.com/papers/200501/coe20050129.pdf 

を読んで、情報化が社会に与える影響をどのように研究すればいいか、400字以内で論じてください。賛成意見でも反対意見でもかまいません。」

6

11/13

特別講演

設問:「中村伊知哉教授による『ポップカルチャーによる子どもの表現力に関する政策試案 http://www.stanford-jc.or.jp/research/publication/DP/pdf/DP2005_004_J.pdf を読んで『ポップカルチャーに関して「国家政策」は必要か?必要とすればどのようなものか?』について400字以内で答えてください

7

11/20

コラボレーション

設問:「地域医療ネットワーク『Net4U

http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2006_14693 からダウンロードできます)および、「地域情報化の現場から」

http://www.nikkei.co.jp/digitalcore/local/12/index.html 

を読んで、以下の問いに400字以内で答えてください。

問い:鶴岡の医療情報ネットワーク『Net4U』は、運用5年目を迎えていくつかの課題が見えています。『地域医療ネットワーク「NET4U」』に書かれている課題をどう解決すればよいか、400字以内で述べてください。」 

8

12/2

土曜日

グローバル化と秩序

ゲストスピーカー: 富士通株式会社加藤幹之法務・知的財産権本部長

「設問:現在インターネットのドメイン名とIPアドレスの国際的管理は

米国を拠点とするICANNと言う非営利組織が行っています。しかし、インターネットの普及に伴い、迷惑メール、詐欺、セキュリティー、プライバシー、ポルノやギャンブル、著作権侵害等、数多くの問題が生まれています。インターネットは世界中のユーザが参加することによって進歩し続けています。全員参加型のインターネットの良さを生かしながら、インターネットを安心、安全なものにして行くにはどのようなことに配慮していく必要があるでしょうか?インターネットの制度や運営に関する問題を挙げ、それを国際的に誰がどのように管理して行くべきと考えるか、400字以内で具体的に論じてください。

参考資料: 

「日経デジタルコア インターネットガバナンス研究会中間報告」

http://www.nikkei.co.jp/digitalcore/governance/report/

 

日経デジタルコア ミッドイヤー・フォーラム「インターネットは誰が

管理するのか」

http://it.nikkei.co.jp/internet/special/midyear04.aspx

 

「インターネットの国際管理議論――インターネットガバナンスの行方」

http://it.nikkei.co.jp/business/column/njh.aspx?i=20050803s2000s2

 

「インターネットガバナンス問題――ICANN問題を超えて、次の段階へ」

http://www.nikkeidigitalcore.jp/archives/2005/11/icann.html

 

2006.11.25参考資料:本参考資料を新たにご提示いただきました。授業日が迫っているので、課題提出に読んでいることを想定しませんが、ぜひ読んでください。

「新たな民主主義の場」を共有・国連ネットフォーラム報告<上>(加藤幹之)

http://it.nikkei.co.jp/business/column/njh.aspx?n=MMITs2000015112006 

9

12/4

知的財産戦略

設問:「以下は「知的財産戦略本部コンテンツ専門調査会企画ワーキンググループ」の資料です。

まず「コンテンツをめぐる課題」

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/contents/kikaku1/1siryou5.pdf  

を読み、さらに関連して提出された次の意見集

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/contents/kikaku2/2siryou1.pdf 

やその論点整理

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/contents/kikaku2/2siryou3.pdf 

を読んで、日本のコンテンツ産業を盛んにし、国際競争力を持たせるために、取るべき施策(官でも民でも)を400字以内で論じてください。」

10

12/11

インフラ

設問:「「通信・放送の融合をめぐる議論に『ハード・ソフト分離論』があります。現在の放送局のような放送施設と番組を一体的に管理するのではなくて、伝送路はインターネットとして、放送局もインターネット上に放送を流せばいい、というような考え方で、賛成論がある一方で、放送の持つ特性(一斉に同じ内容が流れる、匿名でも受信できる、災害時などに公共的な役割を果たす)などの使命を果たす上で、ハードソフト一体の原則を守るべきである、という考え方もあります。これらの論点について、次を読んだ上で、自分の考え方を400字以内でまとめてください。

中村伊知哉「通信・放送融合 タブー廃しチャンスに変えよ」

http://www.nikkeidigitalcore.jp/archives/2006/03/post_52.html 

 

民放連ホームページ http://nab.or.jp/  のWhats New 2006年6月6日づけ 「総務省『通信・放送の在り方に関する懇談会』の報告書に対する民放連会長コメント」

11

12/18

インフラストラクチャ

設問設問「『IP化の進展に対応した競争ルールの在り方について 新競争促進プログラム2010』

概要:

http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/pdf/060719_2_4.pdf  

(意欲ある諸君はこちら

http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060719_2.html#bs3  )

 

およびそれに対する意見書

http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/pdf/060825_5_ho30.pdf   

そして

谷脇康彦『ネットワークの中立性と新しい通信競争モデルを考える』

http://www.nikkeidigitalcore.jp/archives/2006/07/post_69.html  

 

を読んで、あなたがNTTの担当者であったらどのような意見を提出するか400字以内で述べてください」

12

1/15

デジタルデバイド

設問「『次世代ブロードバンド戦略2010』

概要:http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/broadband/broadbandstrategy/gaiyo.pdf  

(意欲ある諸君は本編を参照されたい

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/broadband/broadbandstrategy/honpen.pdf   )

を読んで、インフラ面でのデジタルデバイドをどのように解消していけばいいか400字以内で論じて下さい。他の論点でもいいが、たとえばこの報告書では『民間主導』で整備することをうたい、政府は適切な競争政策や投資インセンティブづくりで貢献することになっていることに対して、もっと直接的な政府の関与を求める声がある。この点について、どのような立場を取るかなど、意思決定が必要な問題について明確なポジションを示すものとしてください。」

13

1/22

まとめ

ふりかえりとまとめのレクチャー