ver. 20060105
スケジュール、内容に変更がありえます。常時確認してください。
ネットワーク社会論(2005年度)授業計画
担当: 環境情報学部 國領二郎 jkokuryo@sfc.keio.ac.jp
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企業、行政、立法などの分野において、それぞれの立場から制度づくりに具体的な提案を行いうる人材の養成を目標に提供する科目です。現在進行形の現実的な設問に対して、理論や過去の議論をきちんとふまえて、論理的かつ現実的に考えるために、今日的な問題に答えるにあたって示唆を与える古典的な文献を合わせて読み、かつ各自に意見をまとめてもらいます。授業計画の設問をご覧いただくと様子がわかると思います。
毎回の授業では、受講生の設問への回答をおうかがいして、議論をする形で進めたいと思っています。結果として毎回の準備が少し大変な授業になると思います。そのかわり、最終レポートは軽めもの(恐らく、毎回の設問と同じ程度のもの)にします。(より具体的には毎回400字程度の提出物を要求し、期限内にまじめに取り組んだとみなせるものが提出されると1点が加点され、さらに特に優秀な提出物を出した方と、授業内においてよい発言をした方に都度1点加点されます。学期末に11点以上獲得していることが、合格点を取るために必要です。)レポート提出はグローバルキャンパスシステムを使います。受講を希望される方は必ず http://gc.sfc.keio.ac.jp/ で登録をしてください。 学部生でも履修はできますが、この授業は大学院レベルであることを想定して提供します。提出物や発言なども学部レベルの経済学、社会学とネットワーク技術の基本的なことは理解しているという前提で、学年とは無関係に評価させていただきます。討論型で進める関係で、人数制限を行い(教室のサイズに合わせて)ご希望者が超える場合には上の学年の方を優先いたします。
成績評価については次のシステムで行います。毎回の提出物を誠意ある形で提出したことを基準とし、その上で(1)授業でよい発表を行った、(2)レベルの高い提出物を提出した、(3)その他、他の受講生の学習になる貢献を行った、のいずれかの場合にポイントを加点します。提出物が欠けた場合には減点します。「他の受講生の学習に貢献した」ことが評価の主要なポイントになることにご留意ください。この方式で採点した上で相対評価で成績をつけます。
なお、この授業のうち3回程度は大学院の教育体験のために、主たる討論司会をTAの牧兼充が行います。あらかじめご了承ください。 |
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回 |
月日 |
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1 |
9.26 |
オリエンテーション |
課題:「9月26日の夜21:00までに志望動機を400字以内で提出してください 。履修の人数制限を行なう場合にはこの課題提出者の中から選抜します。」 9.28追記 SFC教室での受講生の履修制限は行ないません |
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2 |
10.03 |
ネットワーク社会とは? |
課題:「『オープンソリューション社会の構想』1〜3章を読んで、SFCで学ぶ我々がよりよいネットワーク社会を構築するために何をなすべきか400字以内で論じてください」
<文献>
國領二郎、『オープン・ソリューション社会の構想』、日本経済新聞社、2004年. |
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3 |
10.17 |
ネットワーク社会の構造 |
課題:「『メディア産業の水平分離と新しいビジネス・モデル
』
http://www.fri.fujitsu.com/open_knlg/review/rev072/review03.html
『ブロードバンド時代における放送の将来像に関する懇談会』
『地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割』(情報通信審議会
平成16年諮問第8号 第2次中間答申)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050801_6.html
の三つの報告書を読んで、通信と放送の融合をどのような方針で進めるべきか、400字以内で意見を述べて下さい。
」 |
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4 |
10.24 |
自由
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課題:「國領が関わった『情報フロンティア研究会』
に関連しておこった騒ぎの関連資料を読み、ネット上の匿名性についてどのように考えるか400字以内で論じてください。」
関連した情報が一番集積しているのは次です。 http://deztec.jp/x/05/06/ict/
全てを読もうとすると分量が多い(全てを読むのは無理だと思うので、適宜判断して準備して下さい)ので、少し解説しますと、
『情報フロンティア研究会』の報告書
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050628_7_01.pdf を 出したらなぜか
記事1 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050627-00000032-kyodo-bus_all (このリンクが切れているようでしたら http://nikkeibp.weblogs.jp/gato/2005/06/fushigi.html に引用があります 。第二段落にある共同通信の記事です) や 記事2
http://www.yomiuri.co.jp/net/feature/20050623nt0b.htm
なんてことになり、ブログ上などでさんざん叩かれるという体験をしました。
身に覚えのないことで叩かれて、理不尽だなぁ、と思っていたら、
http://ohnishi.livedoor.biz/archives/26576742.html
http://deztec.jp/design/05/06/24_blog.html
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050626 といったチェックが入って収束しました。
理不尽はネット上
では日常茶飯事なので、放置しておけばいいのですが、ここで議論すると面白そうなのが「匿名」論争です。
http://deztec.jp/design/05/06/27_name.html
にも触れられていますし、
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050626 の「日本で形成されたネットワークコミュニティが海外と異なり匿名性が優位になっているのには理由があって...原則匿名のネットワークは「無責任で安心安全」であったこともあり、新規開拓分野だったネットワーク事業でユーザー数は急速に増えましたが、「責任の無い限定的な自由」を求めるユーザーが増える一方で、「責任を負うことで得られる無限定な自由」を求める人たちの忌避を誘った事実は、情報フロンティア研究会が指摘した通りです。
そして、匿名性が優位の状態のままインターネット元年を迎え、インターネットにおける情報環境は日本だけが匿名性優位でスタートしてしまいました。これではマズイと思った政府は、刑法改正に始まり、電気通信事業法改正、プロバイダー責任法改正、サイバー犯罪対策法などなど、かなり強引に「監視と制裁」を実施し、“政府管理のもとで限定的に享受される自由”政策を加速していきました。
しかし、みなさんご承知の通り、そうした他律的な規制によって匿名性は衰えることは無く、監視と制裁だけではネットワークの長所を産業で活かしきれないことに今ごろになって気づいた政府(の一部官僚)が、「採算優先で匿名性や管理を優先させたのはやっぱりマズかったなぁ」と反省して、政府内権力闘争の結果、実名使用を含めた自律的秩序環境を整え始めた、というのが今回の「情報フロンティア研究会」の報告書までの顛末です。
」のくだりで、これほど、政府が体系的に考えてきたとは思いがたいですが、“政府管理のもとで限定的に享受される自由”と「責任を負うことで得られる無限定な自由」の対比はぜひ考えたいところです
。
ちなみに國領の反省文が次にあります
http://web.sfc.keio.ac.jp/~jkokuryo/2005/07/post_6.html
<参考文献>
Lessig,
Lawrence, "CODE and other laws of cyberspace," Basic Books,
1999.(邦訳:山形浩生・柏木亮二、『CODE ― インターネットの合法・違法・プライバシー』、翔泳社、2001年.)http://www.jkokuryo.com/literature/bs/review/doctor2002/Lessig,%201999,%20Hattori.htm |
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10.31 |
中間まとめ |
レクチャーします |
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11.07 |
ネットワークとビジネス
インフラ構築
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課題:「ケース:『過疎地にブロードバンドを』http://case.sfc.keio.ac.jp/kyouzai/kijo.html
http://case.sfc.keio.ac.jp/kyouzai/uservice.html
を読んで、過疎地におけるサービスを今後どのように維持していけばいいかを論じてください。 <参考>総務省平成17年7月25日発表した「ユニバーサルサービス基金制度の在り方」答申(案) http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050725_3.html においてはブロードバンドはユニバーサルサービスの対象から外されている |
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11.14 |
プライバシー
梅嶋チーム
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梅嶋助手によるプレゼンテーションと質疑 設問:ORF プライバシーガイドライン(案) |
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11.28 |
グローバル化と秩序(副題:インターネットの国際管理)
担当:牧 |
ゲストスピーカー: 富士通株式会社加藤幹之法務・知的財産権本部長
設問:現在インターネットのドメイン名とIPアドレスの国際的管理は米国を拠点とするICANNと言う非営利組織が行っています。しかし、インターネットの普及に伴い、迷惑メール、詐欺、セキュリティー、プライバシー、ポルノやギャンブル、著作権侵害等、数多くの問題が生まれており、こうした問題を含め、インターネットの管理は国連のような組織で行うべきだという議論もあります。インターネットの制度や運営に関する問題を挙げ、それを国際的に誰がどのように管理して行くべきと考えるか、400字以内で具体的に論じてください。
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9 |
12.05 |
特別講演 |
ゲストスピーカー:野村総合研究所村上輝康理事長
課題:「 『村上輝康「国家IT戦略とユビキタスネットワーク』を読んでください。(11月7日(月)にhttp://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/index.html で公開予定)。この論文では、2006年初から始まる、次期国家IT戦略について、@戦略名をe-Japanからu-Japanに、A「利活用戦略」中心から、新たな生活・産業・社会の「価値創造戦略」へ、B戦略の柱に不可欠なセキュリティ・プライバシー・ネット犯罪対策、という3つの主張をしています。まず、課題提出時の、次期国家IT戦略についての政府の決定の「最新状況」を、ネット検索や担当者ヒアリング等で調査して簡潔に要約してください。そして、これら3点の主張が、どう扱われているかを分析し、差異があれば、何故そのような差異が出てきたのか、差異がなければ、何故、そうなったのかについて、思うところを400字以内でまとめてください。」
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12.12 |
ビジネス創造のプラットフォームT
(ネットワーキング基盤編
)
担当:牧 |
課題:「ケース『SIVコンテスト運営2005年』を読み、あなたがケースの主人公であれば、『連携戦略』と『独立戦略』のどちらを選ぶか、その理由と共に400字以内で論じて下さい。」なおケースは、http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/nsociety2005/sivcontest2005.pdf
<参考文献>
金井壽宏、『企業者ネットワーキングの世界―MITとボストン近辺の企業者コミュニティの探求』、白桃書房、1994年.
安田雪、『人脈づくりの科学
「人と人との関係」に隠された力を探る』、日本経済新聞社、2004年.
西口敏宏、『中小企業ネットワーク―レント分析と国際比較』、有斐閣、2003年. |
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11 |
12.19 |
ネットワーク社会における安全と安心 |
課題:「國領二郎、『オープン・ソリューション社会の構想』日本経済新聞社、2004年、第4章「安心でありながら自由な社会」を読んで、ネットワーク社会において安全は誰によってどのように守られるべきかを400字以内で論じてください。
参考資料:
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2005/015/index.html
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12 |
01.16 |
ビジネス創造のプラットフォームU (知的財産マネジメント編)担当:牧
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課題:「ケース『SIV知的財産マネジメント2003年〜ネットワーク社会における公と私の結合空間としての大学〜』を読み、あなたがケースの主人公であれば、 『プライベートドメイン戦略』と『パブリックドメイン戦略』のどちらを選ぶか、その理由と共に400字以内で論じて下さい。
なおケースは、http://web.sfc.keio.ac.jp/~kanetaka/nsociety2005/sfcip2003.pdf
よりダウンロード可能です。 」 「ビジネス創出のプラットフォームT」で議論した通り、ビジネス創出において大学は多様なリソースを結合するプラットフォームの役割を担うことが可能です。しなしながら、このプラットフォームを実際に機能させていくためには、「知的財産は誰のものか」、「知的財産をどのように利益に還元するのか」といった知的財産マネジメントが重要な課題となります。「ビジネス創出のプラットフォームT」の議論を前提としながら、知的財産マネジメントの制度設計を行えば良いか、という観点からこの設問に答えて下さい。 |
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13 |
01.18 |
まとめ |
まとめレクチャーをします
課題:「このコースを通じて、最も印象深かった点について400字以内で論じて下さい。」 |